これってどうなの?統治行為論

あまり馴染の無い言葉ですが、統治行為論とはどのようなものでしょうか。これは裁判所が持つ法令、憲法に基づいて審査し判断する権利を持ってしても、国家機関における行為のうち、条約の締結や衆議院の解散の決定といった国家統治に関わる極めて高度な政治性を有する行為については、司法審査の対象とすることができないという理論です。簡単に言えば、政治の問題を法律でどうにかするのは問題解決となるかの判断が付かないので、例え裁判によって有効か無効かを決定づけることが可能な問題だとしても政治家の判断に任せるということです。しかしこれは裁判所の判断が憲法に違反するのではないかといった批判を受けた際の言い逃れの口実ではないかと懸念される声もあります。実際、現憲法には統治行為を司法審査の対象外にするという明確な規定はなく、明らかに憲法を違反しているにもかかわらず統治行為を認めるというのは許されることではありません。もしこの理論がまかり通るのならば、政府や立法府の決断を例え法律違反の疑いがあれど無条件に認めることにつながるからです。憲法判断が求められる事件の多くに高度な政治問題が含まれている以上、最終決定において判断が困難な場合においてのみ用いるべき理論なのであって、最初から認めるべきではないのです。ソファーとテーブル

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